トランセンドの敗因 | NewsCafe

トランセンドの敗因

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今年初のG1レースとなった第29回フェブラリーステークス。圧倒的1番人気のトランセンドはまさかの7着に沈んだ。ここを勝って再びドバイへ…。そんな青写真を描いていたトランセンド陣営はレース後どんな気持ちだったのだろうか。

トランセンドは今回と似たような敗戦をしたことがある。2010年に行われたアンタレスステークス(8着)だ。このときの道中の通過順位は3-4-5-3。決して行き脚がつかなかったわけではないが、持ち味を発揮できず失速したケースになる。過去の戦績を見ると芝に挑戦した京都新聞杯、3歳時のエルムステークスを除くと4角を2番手以内で通過した際の連対率は100%となっている。つまりトランセンドの能力を最大限に発揮できるのは逃げ、もしくは2番手からという事がはっきり分かる。

近走は、スタート後の行き脚の悪さが目立っていたが今回は特にひどかった。鞍上の藤田ジョッキーが追っつけ通しでもなかなか前をつかまえることができない。レース後、管理する安田調教師は「想像以上に行けなかった。行けないことが敗因とは思わないし、行けないなりの競馬ができると思ったが…」とコメントを残した。ドバイ遠征を想定した仕上げであったかも知れないが、調教の動きも素晴らしくここまで負けるとは陣営も想定外だっただろう。

今回の敗戦ですでに招待を受諾してるドバイワールドカップが厳しくなったのは間違いない。ただ挑戦するだけではなく、日本のダート王者として勝ちに行かなければいけないからだ。昨年のドバイはトランセンドにとっては幸いにもスローペースとなり、レースの主導権をにぎれたが、今年はスマートファルコン(まだ招待状は届いていない)が出走を予定している。仮にスマートファルコンが出走するとなればハイペースは必至。前半から追走に苦労するようだと、持ち味が発揮できず終わる可能性もある。

最後に勝ったテスタマッタについて。2年前のフェブラリーステークス2着馬であり、3歳時にジャパンダートダービーを勝っている実績馬とはいえ近走はオープン特別でも勝ちきれないレースが続くなど完全にノーマークな1頭だった。今回も1600mで掛かっていたように折り合いに難のある馬だが、岩田ジョッキーがうまく制御できたことが最後の末脚につながった。今後もムラのある成績が続くかも知れないが、能力は確かではまれば1発がある事は覚えておいたほうが良さそうだ。
《NewsCafeコラム》
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