女性による「自動車運転」禁止の国で… | NewsCafe

女性による「自動車運転」禁止の国で…

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サウジアラビアでは宗教が法律の場でも重要視され、コーランに基づくイスラム法による統治が行われている。原則的に女性と男性は完全に区別されており、女性による自動車の運転の禁止や公共の場所でのアバヤ(ベール)、ヒジャーブ(スカーフ)、ニカーブ(顔のベール)の着用の義務化されている。その他、結婚や就職、旅行などすべての行為について、女性は父またはその男兄弟、夫などの「男性保護者」の許可が必要である。
そんなサウジアラビアの女性たちにとって"希望の改革"ともいえる内容が、サウジアラビアのアブドラ国王から発表された。国王は諮問評議会での演説で、立法権がない議会に当たる諮問評議会への女性の参加や、自治評議会の女性参政権を認めることを言明。また、「社会での女性の役割を過小評価すべきではないと考えた」と語った。

女性の権利が大きく制限されている保守的なイスラム国家サウジアラビアで、女性参政権が認められるのは初めてのこと。サウジアラビアでは、独裁政権が連鎖的に打倒されている民衆運動「アラブの春」に触発された女性の権利拡大要求が活発化。インターネットの交流サイトFacebookでもこうした声が広がっており、国王が改革に乗り出した形だ。

なお、今週に行われる選挙は対象外となり、実施されるのは次回選挙の2015年の予定と見られている。
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