敬老の日は、1965年に「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」と法律で定められました。また高齢者の福祉について関心を深め、高齢者の生活向上に努めるよう若い世代に促すという気持ちが込められています。
コラムを読んでいるユーザーの中には、ご両親や祖父母、身近な家族と今後どう生きていくか、日々向き合っている方も多いことでしょう。
私もその一人。認知症を患いながらデイサービスに通う祖母、そして祖母を支える老い始めた伯母たちをみながら、自分のキャリアと家族との人生をどう両立させていこうか真剣に悩んでいます。
大正に生まれ、20歳で嫁ぎ、戦後の混沌とした時期に医療ミスによって娘が知的障害を患うなどの人生を送ってきた祖母。他人に尽くす日々を終え、今ではデイサービス生活を心から楽しんでいるようです。会うたびに言う「今はこんなに周りの人によくしてもらえるなんて昔では考えられない。なんて幸せなことなんだろう」という言葉。自分の人生をどう生きるか、どうキャリアを築くか、など考えがちな平成の時代を生きる私たちと異なる祖母が生きた時代の教えに学ぶことも非常に多いです。
私が働くキャリアカウンセリングの中でも介護との両立について相談を受けることも増えてきました。一人で意思決定できない問題や課題も多いテーマだけに深刻です。
東日本大震災の発生で皮肉にも一層強まった家族の絆。この機会に今一度、「老い」や「病」といったテーマも含めてご老人やご家族とふれ合いを深め、お互いのこれからの人生を語り合ってみてはいかがでしょうか。
[ライター 齋藤めぐみ/コンサルタント・キャリアカウンセラーとして企業、個人のクライアントへのコンサルティングを行う。ccE,Inc 認定 GCDF キャリアカウンセラー。詳細はオフィシャルサイトまで(http://www.megumi-saitou.jp/ )(PC専用)]
《NewsCafeコラム》
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