6月8日。この日は、大量殺人事件があった日として記憶している人も多いことでしょう。
その事件とは、大阪教育大学付属池田小学校事件です。
もう10年前の事です。無防備な小学生8人を殺害しました。
死刑確定となり、すでに執行されています。
そして、もうひとつは秋葉原無差別殺傷事件です。
3年前のことで、今年になって死刑判決が下されました。
この二つの無差別殺人事件は、くしくも同じ日に起きていたのです。
付属池田小事件は、安心・安全の場である必要がある学校内で起きました。
しかも昼間であり、子どもたちがいる時間帯でした。
また、秋葉原事件も、日中の秋葉原の街中で起きたのです。
いずれの事件も、加害者と被害者の直接的な接点はありません。
こうした無差別殺傷事件は毎年のように数件は起きています。
しかし、このふたつの事件は、社会を震撼させた事件として、多くの人の記憶に残るものでしょう。
無差別殺人ですので、完全に予防するのは難しいことです。
ほとんどが、被害者にとっては「理由なき殺人」です。
なぜ、いつ、どんな形で起きるのかは予想がつきません。
防衛するにも、誰が加害者になるのかはわかりませんので、事件が起きないようにするための次善策はありません。
事件を防ぐひとつの方法は、事件の「舞台」になりやすいところに近づかないことですが、学校も街中も、「近づくな」ということが通用しません。
誰もが近づいてしまう「舞台」なのです。
だとすれば、その「舞台」をより安全なものにするための防衛策を身につける必要があります。
学校を考えると、少しでも危険を感じたら、周囲に知らせる必要があります。
小学生が登下校にブザーを持ち歩くようになったのもその一例です。
また、一部の学校では、登下校の安全対策として、小学生に携帯電話を持たせています。
ただ、これがベストという対策はありません。(続く)
《NewsCafeコラム》
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