いまだに水位の上昇で冠水してしまう地域がある。
こうした現状を、地域の人たちは嘆いている。
そんな中で、自宅避難者には救援物資が届かない。
いらだちが増しているかのようだった。
私は現地に行き、直接その声を伝えたいという気持ちがある。
しかし、すぐに行けるものでもない。
そのため、ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)のコミュニティで情報を集めることにした。
Twitterでもいいのだが、Twitterは情報が流れてしまい、うまく整理できないメディアでもある。
情報として整理されたものがあるのは、やはり、SNSだろう。
そのSNSで石巻市の冠水のニュースが流れていたので、そのニュースにコメントをしている人を探したり、コミュニティに参加をした。
そこで、様々な情報を得て、そして、被災地の人たちのいらだちが伝わってくるようだった。
そんな折りの、被災地での大雨。
被災者のいらだちはなおいっそう強いものになっていることだろう。
石巻市では避難所運営に不満が出ているところがある。
もちろん、市役所も被災しているし、市職員も被災者だ。完璧さを求めることはできない。
ただ、なぜか、避難所の不公平感があったりする。
ある避難所では市職員が複数常駐しているが、別の避難所では市職員の姿は見えない。
職員の配置がうまく行っているようには感じなかった。
市の職員が常駐していない避難所で中心になっていたのは、他の自治体の職員だった。その職員はいらだちながらこう言った。
「いったい、市はどうなっているのか。
この避難所には、責任を取れるものがいない。
県も県だ。『なにか足りないものはありますか?』って、いまごろになって情報収集なのか。
怒ったら、静かに帰っていきました」
どうやら、現場と市、県との情報共有、連携ができていないようだ。
また、学校は指定避難所になっている。
その運営は教職員が担うところがある。
4月の宮城県教育委員会の定例会でこのことが問題になった。
小林伸一教育長は「本来業務として張り付く市町村職員がいなければ、教職員が中心とならざるを得ない」と答弁していた。
こうした現状がどこまで改善しているのだろうか。
石巻市や東松島市のほか、相馬市や南三陸町でも、地盤沈下をし、堤防が壊れているとことがある。
復興が遅れると、二次被害が心配だ。(終わり)
《NewsCafeコラム》
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