上野動物園、パンダ人気の裏で「哀しいできごと」 | NewsCafe

上野動物園、パンダ人気の裏で「哀しいできごと」

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ジャイアントパンダの「リーリー」と「シンシン」が一般公開され、連日来園客でにぎわっている上野動物園。しかし、その裏では『哀しいできごと』が起こっていた。4月16日に、上野動物園のメスのカバ「サツキ」が亡くなったのだ。年齢は39歳11カ月。

サツキは3月11日の東日本大震災発生の際、部屋に入ろうとしたときに出入口の階段で足を滑らせ、足と股を傷め治療を受けていた。しかし、化膿性関節炎で天国に旅立ってしまった。

1971年5月に上野動物園で生まれたサツキ。戦後から園でとても親しまれた父親「デカオ」と母親「ナゴヤ」とのあいだに生まれた最初の子どもだった。小さいころは神経質でとても臆病な性格だったが、その後は出産も経験し、堂々とした母親に育っていった。

サツキは歯ブラシを使った園のイベントなどにも参加して人気を集めていたという。サツキの死後、上野動物園のカバは、オスの「ジロー」一頭のみになっている。

なお、5月20日(午後1時から15時)には、今月2回目の「サツキのお別れ会」を開催する予定。サツキや上野動物園のカバに関して、ボランティアや飼育担当者によるお話や、紙芝居を行う。
《NewsCafe》
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