知らなくてもいいけれど、知っているとちょっと得した気分になれる「小さいナゼ調査」。前回のパスタの歴史と作法に続いて、今回気になったのは"イモリとヤモリの違い"です。私たちの身近に現れるトカゲの仲間としてよく耳にする2種。日常生活の中で彼らを見つけても「この子はイモリ?ヤモリ?」と謎のまま過ごすこと数十年…しかし調べてみると、全く異なる生物なことが分かりました。「そんなの知っているよ!」という方は少し退屈な記事となりますが、ご了承下さい。
まずイモリは蛙などと同じ両生類で住む場所は主に水中。動きは鈍く、ゆっくり泳ぎながら害虫などを食べて生きているそうです。毒々しい赤や黄色のお腹が特徴。歩くのも遅く、壁にくっついたりすることは出来ないなど、あまり運動神経が良くない印象。しかしイモリの再生能力は全生物でも非常に高く、骨から生き返ることが出来るそうです。よくトカゲは尻尾を切っても再び生える、と言いますが、イモリは腕や足がもげても全然平気だとか。
さて、次はヤモリについてです。ヤモリは蛇などと同じ、陸に住む爬虫類。動きはイモリよりも素早く、壁や天井などを駆け回って生きています。ヤモリの指先には細かい毛が多く生えていて、こちらの毛を利用することで壁に器用にくっつくことが出来るようです。主な食べ物は蛾や蚊。イモリほどの再生力はありませんが、尻尾はやはり何度でも生やすことが出来るそうですよ。
ちなみにイモリとヤモリを漢字で書くと「井守」と「家守」。どちらも井戸の中の害虫を減らしたり、人間にとって厄介な蚊などを食べることから井戸を守る・家を守る"縁起が良い"生物として親しまれてきたんです。こちらの画像を良く覚えておけば、次回彼らを見かけたときはどちらか分かりますね。「小さいナゼ調査」、不定期ですが今後も続けて参ります。
※写真:左がイモリ、右がヤモリ
《NewsCafe》
page top