東日本大震災の発生以来、その半分の日程は被災地に行っています。
被災者の話を聞くために、被災地をまず見たり、話を聞いて、その被災現場を確認したりといった日々でした。
今回は東北地方を中心に被災しました。
そのため、関東の被災地はほとんど知られていないということです。
私が行った茨城県や千葉県の被災地は、報道の量を比べると格段と少ないでしょう。
千葉県旭市は津波被害はほぼ初めてです。
被災後8日目で出会った、ある男性は
「もし、東北での被害がなく、ここの被害だけなら、ここは間違いなく、新聞の一面トップだよ」
と言っていました。
しかし、この地域の人たちは「東北に比べると、我慢しないといけない」と口を揃えます。
東北の人たちはどう思うのでしょうか。
東北でも「原発」が関係する地域かどうかでも変わってきます。
福島県の被災地では、地震と津波、原発の3つの被害があります。
卒業式の日だった3月31日、ある卒業生が、「もういやになりますよ」と言って、その3つの被害をあげました。
宮城県でよく聞いたのは、「岩手県に比べれば、我慢しないと」といった声でした。
もちろん、沿岸部は津波被害があるわけですから、漁業への影響は大きなものです。
また農業への被害も甚大です。
これらの産業に携わる人たちは、将来への見通しがついていません。
それでも「北(岩手県)のほうがもっとひどいんでしょ?」と、心配します。
では、岩手県ではどう思うのでしょうか。
ある小学校の校長は「第3世界や紛争地帯の避難所に比べると、ここは避難所とは言えないでしょ」と、さらに、自分たちより厳しい地域を想定して、耐えようとしています。
さらに、「東京は原発で大変なんでしょ」と話す人もいました。(続く)
《NewsCafeコラム》
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