アラフォーの肉食男子が存在しないわけ | NewsCafe

アラフォーの肉食男子が存在しないわけ

恋愛 ニュース
昨年末あたりから「絶食系男子」という言葉が流行しています。

ある結婚情報サービスのアンケートによれば25歳から34歳の独身男性のうち、自分は「恋愛に興味はなく、女性無しで人生を楽しめる『絶食系男子』」である」と回答したのが、14%もいるのだとか。

草食を超えた新種として女性達の間で話題になっています。

彼らアラサー世代が恋愛に後ろ向きなのはよく指摘されることですが、では、もう少し上の世代なら状況は違うかといえば、なかなかそうもいきません。

確かに恋愛に重きを置こうという文化は、下の世代よりはありますが、そういう人はすでに結婚しているというのが定説。いま独身のアラフォー男性は、どこか草食的だったり、内気だったりというわけです。

つまり「社交的で積極的な、独身アラフォー男性」というのは、言葉として矛盾しているということ。

そういう意味では、世代的には低温度でも、年代として20代後半から30代前半のほうが、まだしも「彼女欲しい」と考えていそうです。

「婚活」「アラサー」といった言葉が流行してから、はや5年が経とうしています。アラサーだった女性達もすでにアラフォーと呼ばれる年齢に。

彼女たちはどうしても、交際相手に多くを期待しリードしてもらうことを求めているので、年齢的には釣り合いのとれた相手であるはずの同年代男性(独身=非積極的)を「物足りない」「もっとぐいぐい来てくれれば考えるのに」と手をこまねいてしまっている状態。お互いが「もう少しきっかけや勢いがあれば、恋人ができそうなのに」と嘆いています。

ひところ、「40歳で未婚ということはなにか問題があるような気がしてしまう。それよりはバツイチくらいのほうがいい」と、口さがないことを言っていた女子達も、気づけば自分たちが同じ状態に。

ですがまったく光明がないかといえば、そんなことはなく、彼女たちも40歳という大台に乗ると、いろいろと吹っ切れるようで、そこから自然な惚れ力を発揮。カップルになる女性もすくなくありません。男性に期待するものも自然と減るのかもしれません。

「結婚なんて誰としても一緒」と割り切るか、「変な人とだったら結婚しなくても構わない」と貫くか。いい悪いはもちろんありませんが、今年も、日本の恋愛観・結婚観が多様さを増していくことは間違いないでしょう。

[ライター 五百田達成/「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰、オトナ女子の恋愛・結婚・仕事の悩み相談を受ける恋愛カウンセラー。TBSバラエティ番組「私の何がイケないの?」にも出演。著書「特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ」(五百田 達成・堀田秀吾著 クロスメディア・パブリッシング刊)が12万部を突破。詳細はオフィシャルブログ(http://ameblo.jp/iota-s/)まで]
[photo by:Tiago・Ribeiro]
《NewsCafeコラム》
page top