「間口が広い」という言葉のワナ | NewsCafe

「間口が広い」という言葉のワナ

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現在、婚活女子の中で「間口を広く」というのがキーワードになっています。

オトナともなれば、こだわりや譲れない条件が増えてしまうのはしかたのないこと。ところが、そうやって最初から「こうだから、ありえない」「こうだから、無理」と狭めてしまうと発展がないし、「理想が高い」と周囲から叱られてしまう。

なので、あくまで入りとしては、フラットに幅広く相手を見て、実際に付き合えるかどうかはその後で判断する。そうした良識ある態度が「間口を広く」というわけです。

なるほどたしかに前向きに聞こえますし、実際に可能性も広がりそうです。

ですが、よくよく考えるとこの「間口」という言葉、もともとは家の正面玄関の幅のこと。あくまで訪問する人ありきの話というか、「受け身」な印象がぬぐえません。「来る者拒まず」に似た、実は逃げ腰なニュアンスと言ったら分かるでしょうか?

それぐらいでは、現代の控えめで内気な男性達と関係を深めるには不十分と言わざるを得ません。ここは「肉食」とか「狩る」ではないにしても、もう少し「前に出た」言い回しを心がけたいものです。

たとえば、野球にたとえて「打たせて取る」ぐらいの気持ちはどうでしょう。

豪速球をビュンビュン投げ込んで三振を取るのでもなく、かといって危険球をぶつけにいって「当たるか、よけるかしろ」と強引な選択を迫るのでもない。コーナーぎりぎりをついてまずはゴロを打たせて、結果的にデートに持ち込む。それぐらいの技巧派ピッチャーのような気迫を持ちたいものです。

これからは「いい人いないの?」「最近、どう?」と聞かれたなら、「打たせて取る気持ちで、とにかく一生懸命投げてます」と答えてみましょう。そうすれば「だれか紹介しようか?」となって、恋の可能性がぐっとひろがるはず。

言葉には意志が宿ります。ぜひ、がんばってみてください!

[ライター 五百田達成/「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰、オトナ女子の恋愛・結婚・仕事の悩み相談を受ける恋愛カウンセラー。TBSバラエティ番組「私の何がイケないの?」にも出演。著書「特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ」(五百田 達成・堀田秀吾著 クロスメディア・パブリッシング刊)が12万部を突破。詳細はオフィシャルブログ(http://ameblo.jp/iota-s/)まで]
[photo by:from a second story.]
《NewsCafeコラム》
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