子宮全摘。倦怠感やイライラが!ホットフラッシュもないし、ホルモン数値も問題なし。「更年期」とは違う? | NewsCafe

子宮全摘。倦怠感やイライラが!ホットフラッシュもないし、ホルモン数値も問題なし。「更年期」とは違う?

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子宮全摘。倦怠感やイライラが!ホットフラッシュもないし、ホルモン数値も問題なし。「更年期」とは違う?

閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は一般的には50歳といわれていますが、新しい研究での平均値は52.1歳とされています。となると、47~57歳の世代は更年期に当たる人が多くなります。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。

私ってもう更年期なの? みんなはどうなの?

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

【100人の更年期#107】前編

◆ユリさん 52歳
41歳の夫と二人暮らしの看護師。子宮筋腫で子宮を全摘後に更年期の症状が現れたためHRTを開始

体の節々の痛みを皮切りに倦怠感やイライラなどの体調変化が始まった

はじめまして。看護師をしている52歳のユリです。私は46歳のときに子宮筋腫が見つかり、子宮の全摘術を受けました。子宮がなくなったと同時に生理が停止し、膣が乾燥するようになりましたが、夫婦はセックスレスですし、生理時の面倒がなくなった喜びのほうが大きかったので、乾燥のことはあまり気にせず過ごしました。

47歳になったころから、体の節々が痛むようになりました。倦怠感もあって朝は布団から出られず、いつまでもダンゴムシのように布団にくるまっていました。当時は仕事が強烈に忙しく、看護師の仕事は常に緊張状態が続くので、ストレスが原因かもしれないと思っていました。

そのうち、イライラすることが増え、夫に当たり散らすようになりました。夫に話かけたときに返事がなかったり、適当に答えたりしている感じがしただけで怒りが沸点に達し、ヒステリックに怒鳴りました。
些細なきっかけでキレるようになった私を見た夫が「きっと仕事が大変だからだよ。そんなに忙しい仕事なら、辞めたら?」と気遣ってくれました。ですが、その言葉にもカチンときてしまい、「そんなこと簡単に言うな!」とまた怒鳴ってしまいました。あのとき、夫はよく耐えて、冷静でいてくれたなと思います。

心身にさまざまな変化を感じていたものの、この時点ではまだ、更年期の可能性は考えていませんでした。私の中で更年期は、ホットフラッシュ(ほてりや発汗)を伴う印象がありましたが、自身にホットフラッシュがなかったからです。いや、もしかすると心のどこかでは、更年期だと認めたくなったのかもしれません。もっとも気になっていたのがイライラだったので、うつ病の可能性を疑っていました。

血液検査するもホルモン値は更年期と呼べるほど低くない。医師に「気力で乗り切れ!」と言われ…

関節痛、倦怠感、イライラなどに悩まされながらも、やり過ごしながら多忙な毎日を送っていました。仕事中、患者さんにだけは、イライラして当たり散らすことをしなかったのが救いでした。恐らくイライラの矛先が、現場で感じる医療制度や法の限界面に向いていたからだと思います。

48歳の春、私は子宮全摘後の定期健診に行きました。医師に体調不良であることと、うつ病かもしれないからメンタルクリニックへ行ったほうがいいかを相談したところ、血液検査をすることになりました。医師は私の更年期を疑ったのかもしれません。検査の結果、ホルモン値はやや下がっていたものの更年期と呼べるほどではないとのことで、「気力で乗り切れ!」と励まされて診察は終わりました。

【前編】では、子宮摘出後に関節痛やイライラ、倦怠感を感じて受診したものの、更年期ではないと言われたユリさんについてお話いただきましました。

▶続きの【後編】では、ユリさんのイライラの矛先が夫に向かい、殺意さえ抱くようになったというユリさんの症状のその後、夫がとった行動についてお伝えします。__▶▶▶▶▶


《OTONA SALONE》

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