【川島海荷インタビュー】30歳を迎えて振り返る もがいた20代、心の葛藤と気づいた大切なこと | NewsCafe

【川島海荷インタビュー】30歳を迎えて振り返る もがいた20代、心の葛藤と気づいた大切なこと

芸能 モデルプレス/ent/wide/show3
モデルプレスのインタビューに応じた川島海荷(C)モデルプレス
【モデルプレス=2024/03/10】ドラマ・映画はもちろん、情報番組の総合司会、舞台への挑戦。傍から見た充実した日々に思えた10年間を「もがいていた20代」と評した川島海荷(かわしま・うみか)。

大人になってからも続いた“大人への階段”で生まれた心の葛藤。30代を迎えるにあたって気づいたのは、自分を大切にすることだった。【インタビュー前編】

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◆川島海荷、もがいた20代 考えた“大人”

― 3月3日のお誕生日で30歳になりました。20代は演技に限らず様々な活動をしていましたが、どんな10年間でしたか?

もがいていた20代だったかなと思います。

― それはどのような面で?

仕事もそうですけど、大学を卒業してからは学生ではなくなり、この仕事1本でやることになって、色んな葛藤があったかなと思います。特に後半になってくると「このままでいいんだろうか?」と考えることが多くなりました。なんというか、自分が描いていた大人じゃないという心の葛藤というか…。

今は、全部スッキリしたわけじゃないけど「このままでいいんだ」って自分を受け入れられるようになったかなと思います。

― そのギャップは10代の時もあった?それとも20代になってから?

10代の頃は、まだ甘えられたというか、年齢的にも「若いね」と言われることが多かったんですけど、さすがにこの歳になって「若いね」とは言われないですし「若く見えるね」「意外」みたいなことを言われることもあって、自分の見た目と年齢のギャップもあったし、「このままでいいのかな?」「いつまで経っても理想に近づけてないんじゃないのかな」と思っていたんですけど、お仕事を通して色々な経験をして、自分に自信が出てくるようになったり、自分は自分のペースでやろうっていう強さが持てたりしました。

― 川島さんが描いていたのはどんな大人だったんですか?

もっとしっかり、全部計算して順序立ててきっちりしてるイメージ。でも今は全然。計算ミスもするし、締め切りギリギリになって焦ったり、忘れちゃったり(笑)。描いていた大人と真逆にいっちゃってるかもしれないですね。

年齢とともに変わってくるのかなと思っていたんですけど、価値観が変わることはあっても、根本はあまり変わっていないかな。それは良いことでもあると思います。今でも衝動的に「何か楽しいことをしたい、みたい」って動き回っちゃうし、友だちと遊ぶ時は120%ではしゃぐし、周りからどう見えてるんだろうって思う時もありますけど、これが許される限りはこれでいいのかなって。……開き直っちゃってますね(笑)。

― (笑)。「開き直る」「自信が出てくるようになる」という変化は徐々に?どこかで踏ん切りがつく瞬間があったのでしょうか?

吹っ切れた、が近いかな。「どうにかなる。どうにかならなかったら、もうしょうがない」「やれるだけやって、もう無理だったら諦めよう」とか。人付き合いに関しても「こういう自分を受け入れてもらえないんだったら、多分合わなかったってことだ」と考えられるようになりました。

自分が無理に合わせようとしなくなったというか、色んなことに対して「これが自分だからそんなに変えられないよ」みたいな感じで吹っ切れたんです。逆ギレみたいな感じですけど(笑)、それで楽になりました。色々気にしていた部分とか、こう見られたいと思っていた部分をもうしょうがないって思えるようになったし、だからこそ今の自分を大切にしよう、今持っている気持ちや感覚を表現していこうと思いました。

もちろん人目を気にしなきゃいけないこともありますけど、例えばバラエティーで話す時に色んな人を気にしてると喋れなくなっちゃうので、そこはもう“自分”で挑もうって。

◆川島海荷が大切にしたいこと

― “自分を大切にする”。大事なことですけどなかなか難しいですよね。

私の場合、今度行う写真展で撮ってくれたカメラマンの(増田)彩来ちゃんと喋っていた時に、彼女の感覚で響いたものがあります。彩来ちゃんが「自分が良いって思う写真は、その人らしさが出てる写真です」「どんなに可愛く綺麗に映ってても、人柄がちょっと見えるような写真が私は好きなんです」って言ってくれた時に、私も自分を出していいんだと。

彼女は写真家なので写真で例えてくれましたけど、確かに魅力がある人は、人となりが見えたり、人間性が伝わったりする人だなって改めて感じました。私は、30代の中でそれを自分の仕事で大切にしていこうと思いました。

― 写真展の撮影が行われたのが28~30歳までの2年間。また新たなステージにあがる、ちょうどいいタイミングだったかもしれませんね。

そう思えると、何言われても平気というか、なんか無敵みたいな気持ちになってきますよね。ただ、そのためには自分の中身も厚くなれるようにインプットもして、経験も積んで、ちゃんと自分を磨いていかないといけないとも思ってます。

― 10代から20代とは違う、大人になってからの“大人の階段”。同世代で、同じモヤモヤを持っている方も多いと思います。

自分たちが思っている大人の人も、もしかしたら本当に予想通りの大人じゃないのかなと思うと、大人・子供で分けなくてもいいのかな。30歳ってだいぶ大人の感じだと思うんですけど、自分の年齢を気にしすぎず、でもステップも上げて、1歩ずつ歩んでいけたらと思っています。(modelpress編集部)

【後編に続く】

■川島海荷(かわしま・うみか)プロフィール

1994年3月3日生まれ、埼玉県出身。2006年にTBS『誰よりもママを愛す』でデビュー。2007年には、『Life 天国で君に逢えたら』で映画初出演。2016~19年まで、日本テレビ系情報番組『ZIP!』の総合司会を務めた。

2024年は、3月16日~CoRich舞台芸術!プロデュース【新作リメイク】「イノセント・ピープル~原爆を作った男たちの65年~」(東京芸術劇場 シアターウエスト)に出演。3月29日~写真展「Umika Kawashima × Sara Masuda Photo Exhibition“直線のうみ”」をOFFICE C/Oで開催する。

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《モデルプレス》

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