[第24回] 放射線量を知り、正しく怖がろう!(後半)原発に近い住宅地では… | NewsCafe

[第24回] 放射線量を知り、正しく怖がろう!(後半)原発に近い住宅地では…

社会 ニュース

日刊ゲンダイ編集部には「心配なので、自分の家も測ってほしい」「学校の校庭が芝生になっている。ぜひ、調査してほしい」といった声が届いているという。

こうした心配が理解出来るのは、ガイガーカウンターを持って歩いていると、少しポイントがずれるだけでも相当変化することがわかるからだ。



たとえば、6月21日午後3時ごろ、新宿・歌舞伎町を歩いていた。

多くの地点(地上1メートル付近)では0.1μSv/hを超えることはないが、あるポイントに来ると、0.13μSvを超えたりする。

また、日にちが変わると、線量も変化する。

自宅付近でいつもなら、0.14μSv/hを超えるところが、この日は、0.1μSv/hを超えなかった。

風向きや風の強さなどでも変化するということだろう。



それは、原発から近い地域でも、一様ではない、という意味では同じ事が言える。

6月12日のことだが、南相馬市の市役所付近では、0.18μSv/hを超えることなかった。

しかし、住宅地に入ると、いきなり、1μSv/hを超えたりする。

風がほとんど吹かない地点でもあるために、線量が溜まりやすいのだろう。

特に、ある住宅の側溝付近は3μSv/hを超えてしまっていた。

その住宅では、側溝で子どもが遊んでいたが、線量を聞いて、「水洗いして除染する」と話していた。

測っていると、どんな場所が高い可能性があるポイントなのか、わかるようになってきた。

例えば、コンクリートやアスファルトよりも土があるところのほうが高いと言える。



また、植物の葉っぱに放射線が溜まりやすいと言われているが、木の影のほうが高い。

例えば、東京武道館(足立区)でも植物の茂みがない側溝(地上0メートル)では0.14μSv/hだったのに対して、植物の茂みがある側溝(同)は0.48μSv/hだった(6月14日午後2時ごろ)。



とはいっても、すべてにその『法則』が当てはまらない。

放射線が均等に降っているわけではないので、同じ条件でも、0.1μSv/hを超えなかった場所も多い。



細かい放射線量のデータを東京都でも測定し始めた。

地域の住民たちの心配の声が後押しした背景もあるだろう。

しかしポイントがズレただけでも線量が変わるのだから、心配の種は尽きない。

そのため、子どものいる家庭だけでも、ガイガーカウンターのレンタルをしてはどうか、と思う。

数値を知った上で「正しく怖がる」ことが大切だからだ。
《NewsCafeコラム》
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