ベビーカレンダーは2025年12月9日、2025年に生まれた赤ちゃん8万5,949名を対象に名前に関する調査を実施し、年間ランキングを発表した。同調査は2010年から実施しており、2025年で16回目となる。 2025年生まれの赤ちゃんの名付けでは、世界で活躍するアスリートの存在や万博をはじめとした国際的な機運により、海外でも親しまれやすい響きの名前に注目が集まった。一方で、日本の文化や自然に根ざした名前にも再び光があたっている。 大谷翔平選手や佐々木朗希選手の活躍が名づけにも大きく影響。特に「翔」は2019年から7年連続で男の子の漢字ランキング1位と人気が続いている。佐々木選手の名前に用いられている「朗」は、これまでランキング圏外だったものの、2025年は93位へと新たにランクインを果たした。朗らかでまっすぐ、清潔感のあるイメージが、名前としても支持されているようだ。 男子バレーボール日本代表の髙橋藍選手の名前からは「藍」という漢字のほか、「らん」というよみも引き続き人気が上昇している。「藍」は、2022年・2023年は男の子の年間名前ランキングで200位圏外だったが、2024年に一気に32位へ、そして2025年は29位へとさらなるランクアップを見せた。この人気は男の子だけでなく、女の子の名前にも広がっている。女の子の「らん」というよみは、2022年102位から2025年67位と上昇。深みのある青色を思わせる「藍」は、静かな強さ・洗練された印象をもつ漢字として、これからも人気が続きそうだ。 また、映画や文化財を扱った作品がヒットし、「国宝」という言葉が2025年の新語・流行語大賞にノミネートされるなど、「古典回帰」のムードが広がり、その風潮は赤ちゃんの名付けにも表れた。女の子の名前では、古典的な情緒や日本の自然を感じさせる名前が人気を集め、2位「翠（すい）」、11位「紬（つむぎ）」、13位「澪（みお）」、40位「蘭（らん）」、98位「菫（すみれ）」など、古くから日本に親しまれてきた美しい言葉が並んだ。 男の子では、万葉集や古事記にも登場し、日本そのものを象徴する伝統的な名前「大和（やまと）」が20位にランクイン。また、36位の「仁（じん）」は、古代中国の「仁義礼智信」に由来する徳を表す漢字で、人としてのやさしさや思いやりを象徴する。さらに、22位「伊織（いおり）」、71位「伊吹（いぶき）」など、侍の名乗りや古事記・地名に由来する和風の名前も人気を伸ばしている。78位「昴（すばる）」は枕草子にも登場する星の名で、幻想的で神話的な響きをもつ。 2025年生まれの赤ちゃん名前ランキングTOP3は、男の子が1位「碧（あお）」、同率2位「陽翔（はると）」「湊（みなと）」。女の子が1位「陽葵（ひまり）」、2位「翠（すい）」、3位「凛（りん）」となった。 2025年の赤ちゃんの名付けランキングは、ベビーカレンダーのWebサイトで、名前ランキング・名前のよみランキング・名前の漢字ランキングをそれぞれ1位～100位まで発表している。ほかにも、2010年以降の年間名前ランキングや、名付けトレンドなど、今知りたい名前に関する情報を紹介している。なお、今回の調査対象は、ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用した人。調査期間は2025年1月1日から2025年10月25日で回答件数は8万5,949件（男の子4万3,730件、女の子4万2,219件）だった。◆2025年生まれの赤ちゃん 名前ランキングTOP10（出典：ベビーカレンダー）【男の子】1位：碧（あお、あおい）2位：陽翔（はると、ひなと）2位：湊（みなと、そう）4位：蓮（れん）5位：結翔（ゆいと、ゆうと）6位：蒼空（そら、あお）7位：朝陽（あさひ）8位：陽向（ひなた、ひゅうが）9位：凪（なぎ、なぎさ）10位：颯真（そうま、ふうま）【女の子】1位：陽葵（ひまり、ひなた）2位：翠（すい、みどり）3位：凛（りん）4位：結月（ゆづき、ゆつき）5位：琴葉（ことは）6位：芽依（めい）6位：葵（あおい、あお）8位：結愛（ゆあ、ゆめ）9位：心陽（こはる、ここは）10位：茉白（ましろ）
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