LINEヤフーは2025年12月5日、全国SNSカウンセリング協議会、トランスコスモス、全心連と連携し、コミュニケーションアプリ「LINE」を活用した闇バイトや特殊詐欺に関する相談窓口「闇バイトから若者を守ろうプロジェクト」を2026年1月31日まで期間限定で開設すると発表した。 警察庁の発表によると、2024年(令和6年)の特殊詐欺の認知件数は2万987件、被害総額は721億5,000万円に及び、深刻な状況が続いている。中でも「高収入」「即日現金」などを掲げてSNSや掲示板上で募集される闇バイトは、若者が犯罪に巻き込まれる大きな要因となっており、実行犯となった者の多くが10代から20代の若年層だ。 こうした状況を受け、LINEヤフーはSNSを通じて若年層が犯罪に巻き込まれるリスクを減らすことを目的に、闇バイトや投資詐欺などへの注意喚起ページを設置。「LINE」の友だち追加時や「LINEオープンチャット」の入室時に注意喚起を行ってきた。さらに2024年には、静岡大学と共同で中学・高校生向けに闇バイトの加担リスクを学ぶことを目的とした教材を開発・公開するなど、闇バイト被害の防止に継続して取り組んでいる。 今回の取組みは、特殊詐欺の認知件数が高まる年末年始に向けて、若年層が日ごろから活用しているコミュニケーションアプリ「LINE」上に相談窓口を設けるものだ。 専門のカウンセラーに気軽に悩みを打ち明けられる場を提供し、実際の行動変容に繋げていくことを目指す。LINE公式アカウント「闇バイトから若者を守ろうプロジェクト」は、全国の29歳以下の若年層とその周囲の保護者・教職員などを対象に、2025年12月5日から2026年1月31日の期間中の午後6時から午後10時までの間、「LINE」上で闇バイトや特殊詐欺に関する相談を受け付ける。 このアカウントを友だち追加登録すれば相談が可能で、相談には全心連のサポートのもと、全国SNSカウンセリング協議会のSNS専門カウンセラーが「LINE」のトークを通じて対応する。特に「誰にも言えない」「怖くてやめられない」といった声に応えることで、若年層が加害者にも被害者にもならない社会の実現を目指すとしている。◆LINE公式アカウント「闇バイトから若者を守ろうプロジェクト」概要相談受付期間:2026年1月31日(土)まで相談時間:18:00~22:00※期間や時間は変更となる可能性がある対象:全国の29歳以下の若年層とその周囲の保護者・教職員など