山田孝之「どうする家康」役の人物像に迫る「悩みや葛藤を抱えていたのかな」 | NewsCafe

山田孝之「どうする家康」役の人物像に迫る「悩みや葛藤を抱えていたのかな」

社会 ニュース
松本潤、山田孝之、松山ケンイチ (C)NHK
【モデルプレス=2023/02/05】嵐の松本潤が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合テレビ、毎週日曜午後8時~/BSプレミアム・BS4K、毎週日曜午後6時~)に出演している俳優の山田孝之が、演じる役への思いや5日に放送された第5話について語った。

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◆松本潤主演「どうする家康」

今作は、希代のストーリーテラー・古沢良太氏が新たな視点で、誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を描いた、スピード感あふれる波乱万丈のエンターテインメント作品。

山田演じる服部半蔵は、先祖が忍びの郷・伊賀出身のため忍者と間違えられてしまう人物。本人は武士だと思っているが、その自分にプライドが持てず、人付き合いが苦手。命ぜられて伊賀忍者を使い、諜報活動を起こすが時々失敗してしまう。

◆山田孝之インタビュー

― 服部半蔵の人物像は?

山田:第5回では、亡き父から「忍びはやるな」と言われていたことも明かされましたが、半蔵は、そもそも出来ることなら争いを避けて生きたい人。ただ、時代的にも避けられない争いも多いし、自分は伊賀に生まれた宿命もある。それは理解しつつも、やはり争いたくない…という悩みや葛藤を抱えていたのかなと思います。

一方で、幼い頃見ていた忍びとして活躍する父の姿に、少なからず誇りや憧れも持っていただろうと想像しています。いざ任務につくとなれば、ほんの僅かですが、憧れていた父と同じ働きができる喜びもあったのかなと思います。でも、結果的に父は自分に忍びを勧めなかった。父はさまざまな出来事に巻き込まれ、もしかしたら甲賀との対立の中で亡くなったのかもしれない。その上での言葉だったことを考えると、やはり引き受けない方が良いのかな…と、正信の誘いに対して逡巡する半蔵の思いを解釈しました。

脚本にあるセリフをベースにしながら、描かれていない半蔵の過去や父のことを想像で足して、人物像を組み立てていきました。史実が本当なのかは誰にも分かりませんし、今作においては、僕に与えられた服部半蔵をどう生きるかということだけだと思っています。

― 第5回で瀬名奪還に失敗するシーンを振り返るといかがですか?

山田:鵜殿長照らに襲われた瞬間「なんでばれてるんだ」と思考停止して、怖くなり動けなくなってしまいました。しかも、そんな自分を救ったせいで、多くの仲間が命を落としてしまった。冷静に考えれば、相手方にばれた場合も想定しておかなければならなかったし、そうなっても動けるように日頃から準備しておくべきだったんですよね。(忍びではないですが)忍びとしての身体能力は低いですし、戦いたくないので日頃からトレーニングもしておらず、手裏剣一つ投げられない。とはいえ最低限自分が準備しておけば、仲間が犠牲になることもなかったのかと自分を責めたし、絶望したと思います。

それでも、もう一度瀬名奪還の任務に挑戦すると元康に申し出る覚悟ができたのは、亡くなった大鼠との約束があったからだと思います。きちんと任務をやり遂げて、銭をもらって、妻や子に分けて欲しいと言い残して死んでいった大鼠の言葉は絶対守らなければならないし、今度こそ成功させなければならない。でも、再度チャレンジすれば、指揮をとるのは頼りない自分なので、また余計に仲間の命を犠牲にしてしまうかもしれない怖さもある。でもやるしかない…。ずっと悩んで、葛藤して、人との間に挟まるというか。そうした人としての揺らぎが見えるシーンが多いので、人物像も自然と掴みやすかったように思います。

― 家康に遣える家臣団の1人で松山ケンイチ演じる本多正信との関係性は?

山田:正信と半蔵は、貧しい暮らしの中で死にものぐるいで生きていますし、近いマインドを持った人だとは思います。でも、これは正信に限らずですが、半蔵は基本的に人を信用しておらず、警戒心も強い。どのシーンでも人とほぼ目を合わせないんです。目は口ほどにものを言うという言葉もありますが、目をしっかり見ると相手に情報を与えてしまうこともあると思うので。でも、これから1年間続く物語の中で、半蔵の感情が大きく揺れ動いたり、崩れるほど感情が高ぶったり、もしくはしっかり相手の目を見られるほど信頼できる関係性を、正信や家康たちと築けたら…。そんなエピソードが出てきたらいいなと、僕自身も楽しみにしています。(modelpress編集部)


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