ジャンプ『こち亀』新作読切の“東京五輪”礼賛に批判「ナショナリズム臭がひどい」 | NewsCafe

ジャンプ『こち亀』新作読切の“東京五輪”礼賛に批判「ナショナリズム臭がひどい」

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ジャンプ『こち亀』新作読切の“東京五輪”礼賛に批判「ナショナリズム臭がひどい」


ジャンプ『こち亀』新作読切の“東京五輪”礼賛に批判「ナショナリズム臭がひどい」 (C)PIXTA



7月19日に発売された『週刊少年ジャンプ』33・34合併号に、秋本治による『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の新作読み切りが登場。東京オリンピック開幕を記念したストーリーが展開された。しかし世論が紛糾している題材だけあって、読者の間では厳しい意見が飛び交っているようだ。


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※『こちら葛飾区亀有公園前派出所』最新話の内容に触れています


「こち亀」でオリンピックといえば、オリンピックイヤーの4年に1度しか目覚めない日暮熟睡男。今回は両津勘吉たちが日暮を追い、かつて東京オリンピックが開かれた1964年にタイムスリップしてしまう。


現実における1964年の日本では、オリンピックに無関心な国民が多数を占め、多額の費用をかけることを批判する声も多かった。作中でも史実をなぞるように、反対派や無関心な人々の姿が描かれるのだが、その後に奇跡が起こったと説明。オリンピック開会式の日に「五輪マーク」のセレモニーが成功し、「日本中が勇気をもらった」という。


このストーリーから読み取れるのは、反対意見が多くても、いざ開催されれば感動に包まれるはず…というメッセージ。オリンピック開催に希望を求めていた人々からは、《やはり秋本先生すごい… ほどよくメッセージ性があり感動できる、めちゃくちゃ良い話だった》《こち亀読んだら開会式ぐらいはみたくなってきた。さすがです》《なんか上手いこといくんじゃないかと思えたよオリンピック》《温かすぎて泣きそうになった》と絶賛の声があがっている。


ナイーブすぎ?「こち亀」ファンから非難も…


たしかに「反対派が多い」という意味では、1964年と2021年の状況は共通しているかもしれない。しかし今年のオリンピックは新型コロナウイルスが世界中を脅かしている上、人災めいた炎上騒動が後を絶たない状況だ。少なくとも現状では、根拠のないポジティブなストーリーは受け入れがたいだろう。


「こち亀」のオリンピック回に対して、ネット上では《オリンピック開催してもいいかも… みたいな心理誘導をしてるのでひさびさのこち亀は喜びよりつらさが上回ってしまった》《突然こち亀が出てきて「五輪は良いもの」とでも言いたそうなメッセージを発信しているの意味がわからん。政治的な圧力にジャンプを使わんでくれ》《五輪組織委に金もらってんのかな?》《東京五輪反対派を悪者にする気満々のナショナリズム臭がひどい話だったな》といった否定的な意見が続出している。


ちなみに、アニメで両津勘吉の声優を務めたラサール石井もオリンピック反対派。ツイッター上では「#いまからでも五輪中止を」というハッシュタグなどを使い、オリンピックを糾弾する言葉を書き連ねている。


もはやオリンピックは題材として腫れ物に近いが、それにもかかわらず秋本が筆をとったことは称賛すべきだろう。作家として、並々ならぬ思いを抱えているのかもしれない。果たして今回のオリンピックは、どのような歴史を残すのだろうか…。


文=野木


【画像】


Solarsis / PIXTA


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