犬が散歩で飼い主より先に行く心理とは?犬の引っ張り癖を直すにはどうしたら良い? | NewsCafe

犬が散歩で飼い主より先に行く心理とは?犬の引っ張り癖を直すにはどうしたら良い?

動物 MOFMO
 犬が散歩で飼い主より先に行く心理とは?犬の引っ張り癖を直すにはどうしたら良い?

愛犬はあなたよりも前を行く?後ろ?



引っ張られてない?

Ljupco Smokovski/shutterstock.com



あなたの愛犬はお散歩の時に、あなたよりも前を進んでいきますか?それともあなたについていくように後ろからくるでしょうか?横に並んで歩く犬もいるでしょう。


愛犬と散歩をしているときに、愛犬がズンズン前に進んで飼い主を引っ張っていくということがありますが、「散歩の時に犬が前を歩くのは良くない」と言われています。これって犬の問題行動の一つなんです。


しかし、どうして犬が飼い主の前を歩くのがよくないのでしょうか?散歩中の引っ張り癖をすべて「問題行動」で片づけてしまうのは良くないかもしれません。


ここでは、犬が散歩中に先に行く引っ張り癖にはどんな理由や原因があるのか考えていきたいと思います。またこの癖を治す直すために何ができるかについても見ていきましょう。


まずは犬が前を歩いて、飼い主を引っ張ってしまう理由から取り上げます。


犬が散歩で飼い主より先に行くケースの共通点とは?



伸縮リードはよくない?

Jenov Jenovallen/shutterstock.com



犬が散歩の際に飼い主の前をどんどん行って、飼い主を引っ張るような形で歩いている光景を見ることがあります。どうしてこのような行動を取る犬がいるのでしょうか?いくつかの共通点を見てみましょう。


犬の性格


一つ目には「犬の性格」が関係しています。特に「好奇心旺盛」という性格が影響してくることがあるようです。


犬にとって外の世界は「未知の世界」です。好奇心かたまりの犬にとっては「この先に何があるんだろう?」と、とにかく先が知りたくてしょうがありません。早くこの先の世界を見たい!と興奮してしまうのでしょう。


そのため自分が行きたい方向へどんどん行くようになり、結果飼い主を引っ張る形での散歩となってしまうのです。


伸縮リードの問題


二つ目は「リード」の問題です。特に伸縮自在のリードに見られます。犬に引っ張られるように散歩をしているケースのほとんどが、この伸縮リードを使用しています。


伸縮リードはリードの長さを長くしたり短くしたりできるため、大変便利な道具と思われるかもしれません。確かに、広い公園やドッグランなどではリードを長くして、愛犬をのびのびと遊ばせることができるかもしれませんね。正しい使い方をすればしつけにも使える有効な道具です。


しかし散歩に焦点を合わせたとき、伸縮リードはどうでしょうか?


一般的に犬が散歩するお散歩コースは、交通量があったり歩く人もいたりすることでしょう。そんな中で長くなる伸縮リードを使うと危険が生じる場合があります。


もちろん伸縮リードにはストッパーもついていますから、愛犬が予想外の行動をとった時にストッパーでブレーキをかけることはできます。しかし、もし突然愛犬が車道に出た時などは、愛犬が車にぶつからないようにストッパーを使うのは難しいかもしれません。


「うちの子は絶対に道路に飛び出さないから大丈夫」と思い込むのは過信です。多くの犬は好奇心があるため、何かに興味を示すと周りが見えなくなって、それに向かって行くのが普通です。予想外の行動をとろうとするのも決して意外なことではありません。


何よりも伸縮リードは愛犬が行きたい所へ好きなだけ行かせることができますよね。これは愛犬に行き先の決定権を与えていることになります。このことを覚えてしまうと犬は、散歩は自分が好きなところに行けるんだ!と勘違いをしてしまい、飼い主を引っ張る散歩をするようになってしまう可能性が生じます。


リードが長い


三つ目は「使用しているリードが長すぎる」ということも考えられます。


散歩中でよく見かける光景の一つに、愛犬と飼い主の距離が1メートル以上離れているというものがあります。飼い主のずっと先を愛犬が歩いているのです。これでは伸縮リードを使用しているのと何ら変わりがありません。とっさに危険が生じたときも対応が遅れてしまうかもしれませんね。


逆にリードが短すぎることも問題です。リードが短すぎてピンっと張っている状態です。この状態だと愛犬は引っ張られているように感じるため、犬の方も引っ張るようになるのです。


犬が散歩の時に引っ張る原因とは?



犬に引っ張られている女性

TeodorLazarev/shutterstock.com



ここまで散歩の時に犬が飼い主の前を引っ張るように歩く共通点を見てきましたが、すべてに共通していることは「主導権が飼い主ではなく犬の方にある」ということです。


犬が散歩の時に飼い主さんを引っ張るように歩く原因はすべて、この点が関係しているということです。つまり、原因は飼い主さんの方にあるのがほとんどだということなのです。


飼い主さんがついて行っている


犬が散歩中に飼い主さんを引っ張るようになる原因の一つは、「飼い主さんが犬の後をついて行っている」ことです。


犬は散歩中にいろいろなものに興味を示します。あっちに行きたい、こっちに行きたいと興奮状態になります。そうなると、犬が飼い主よりも前を行こうと引っ張るわけですが、この時飼い主が犬に引っ張られるままに進んではいませんか?


犬は自分が引っ張ることで飼い主がついてきてくれると思うようになります。これを繰り返すことで、愛犬は引っ張れば飼い主がついてくることを学び、散歩のたびに引っ張るようになっていくのです。


抵抗反射という習性


もう一つの原因として、飼い主が愛犬を引っ張っていることも考えられます。


犬には「抵抗反射」という習性があるのですが、これは首や胸に圧力を感じると、反射的に同じ力で対抗しようとする反応のことを言います。


ですから、散歩の時に首輪やハーネスにリードをつけて散歩をすると思いますが、飼い主が引っ張ると首や胸部に圧がかかるため、犬の方は反射的にこれに抵抗し前傾姿勢をとるようになるのです。この犬の持っている抵抗反射を利用したのが「犬ぞり」です。


そのため飼い主が引っ張れば引っ張るほど、犬の方もそれに負けじと重心を前に傾けて、首輪に突っかかった状態で進もうとします。


どうでしょうか?どちらも犬の引っ張り癖は飼い主に原因があると言えないでしょうか。


犬が前を歩くのはどうしてよくないの?



引っ張られて転ぶ飼い主

Alexander_Evgenyevich/shutterstock.com



ではそもそもどうして犬が前を歩くことはよくないのでしょうか?


なぜなら犬が前を行って引っ張るようになると、さまざまなリスクが生まれるからです。たとえばどんなリスクがあるでしょうか?


事故のリスクが高くなる


一つ目は事故のリスクが高まるというものです。


散歩中には車や自転車、歩行者など、さまざまなものに遭遇します。もしも犬が前を歩いていて、突然車や自転車が出てきたらそこで事故になってしまう可能性があります。飼い主と並行して歩いていれば防げる事故も、愛犬が飼い主の前を歩いていると、気づくのが遅くなって危険を避けられないかもしれません。


また、愛犬が事故の元になってしまう可能性もあります。前を進む愛犬が突然歩行者や他の犬に飛びかかってしまうこともあるかもしれません。


飼い主が転倒してしまう危険


小型犬が引っ張っている分にはコントロールできるかもしれませんが、体の大きな大型犬になると本当に引っ張られるような形になってしまいますね。


そのため飼い主さんが引っ張られて転んでけがをしてしまうこともあるでしょう。特に子どもやお年寄りが引っ張られるような散歩をしていると危険です。


首輪が食い込んでしまう可能性


特に首輪を使った散歩の場合、リードを引っ張っているとその力はすべて首にかかってきます。そのため首が絞まったような状態になっているといっても良いでしょう。


首に大きな力がかかると首に障害を起こすこともありますし、眼圧が上がったり、脳への血流が妨げられて脳にダメージを与えたりする可能性もあります。犬にとって大変危険な状態になる可能性があるのです。


お互いに疲れてストレスになってしまう


愛犬が引っ張るような散歩をしていると、結局は犬も飼い主もお互いが疲れてしまいます。


実際に、犬が前をぐんぐん進んでいく後ろを飼い主がついていくという散歩姿を見ると、飼い主さんは本当にたいへんそうですよね。引っ張られるため、引きずられないように一生懸命にリードを引いています。


力がないお年寄りですと、引っ張られるために散歩に連れて行くことができないという方もいます。犬の方も引っ張られる形になるため、余計に引っ張ろうとしてストレスを感じ疲れてしまうのです。


犬の引っ張り癖を直すには?



トレーニング

Maria Sbytova/shutterstock.com



ここまで見てきたように、犬が引っ張るような散歩は大変危険だということがわかったのではないでしょうか?


もしもあなたの愛犬が散歩中に引っ張り癖があるようでしたら、ぜひその癖を直しましょう。引っ張り癖はすぐには直りません。しかし根気強く「引っ張ってはいけない」ということを理解させるようにしましょう。


そのためにできることは、「引っ張っても無駄である」ことを教えるよう心がけてみることです。では具体的にどんなことができるでしょうか?引っ張り癖を直す方法について一例をあげてみましょう。


散歩前からコントロールする


散歩中に引っ張っている犬の多くは、散歩前からすでに引っ張りが始まっています。


散歩が大好きな犬は、散歩に行けることがわかるとうれしくて興奮して騒いでしまいます。しかしここでコントロールすることを始めましょう。


家の中で興奮してコントロールできなかったら、当然外でのコントロールはもっとできません。ですから散歩に行く前から引っ張り癖を押さえるようにした方がよいといえます。


まずリードを付けるときは静かにさせます。騒いだらお座りをさせて静かになるのを待ちましょう。リードを付けることができても静かにしていられるようにします。家の中ですでに騒いで引っ張るようでしたらおとなしくなるまで待ちます。歩き始めてまた騒ぎ始めたら立ち止まるということを繰り返します。


こうして愛犬に、騒いで引っ張っても散歩が始まらないこと、主導権は自分ではなく飼い主の側にあることを教えるのです。


家の外に出るときは落ち着いてから


いよいよ外に出ます。家を出るとき、扉を開けた瞬間に外に飛び出すことがないように、扉の前で落ち着いて待つことができるようにしましょう。


「おすわり」「まて」といったしつけができていることが大事ですね。このしつけができていれば、散歩中に危険に遭遇しそうなときにも行動をコントロールし、安全に散歩することができます。「おすわり」「まて」などの指示でおとなしくなったら、いよいよ外へ出ます。


散歩中はある程度自由に


まずは自由に歩かせてみましょう。興味のあるものに近づいたり、立ち止まってにおいをかいだりするのは、犬の自然の行動です。これを制限してしまうとストレスになってしまいます。リードを引っ張らない限りは自由に行動させましょう。


リードを引っ張ったら止まる


徐々に愛犬が飼い主から離れて自由に動こうとしてリードを引っ張るかもしれません。


リードが張りそうなったら、飼い主さんは一度立ち止まってリードを素早く引きます。こうすることで犬の気を飼い主に向けることができます。これは引っ張り合いの状態ではなく、愛犬の行動の制止、つまりお仕置きが目的です。


首への圧力は犬にとって不快なものですので、お仕置きとして十分です。これを繰り返すことで「リードを引っ張ると嫌なことが起こる」と学んでくれるはずです。


ご褒美をあげる


リードを引っ張られて首に不快感を感じた犬は引っ張ることをやめるでしょう。引っ張ることをやめたらすぐに褒めます。


犬は飼い主に褒められることが大好きなので喜びますね。始めのうちはご褒美におやつを与えても良いでしょう。とにかくこのことをひたすら繰り返すのです。これを理解するのには時間がかかるかもしれません。


しかし何度も繰り返すことで「引っ張ると嫌なことがある、引っ張らないと飼い主に褒めてもらえる」ということを学習し、やがて引っ張り癖が直るでしょう。


飼い主の横を歩けるようになったら大成功


最終段階は歩く速度やルートを変えてみてます。状況や条件が変わっても引っ張らず、飼い主についてくるようになったら大成功でしょう。「いい子だね」「楽しいね」という誉め言葉も忘れないでください。


まとめ



散歩は楽しく

Vellicos/shutterstock.com



犬が散歩中に飼い主よりも前を歩いて引っ張る原因にはいろいろありましたが、いずれにしても飼い主の側にも原因があることがお分かりいただけたのではないでしょうか?


いつまでも犬に引っ張られる散歩をしていては、犬と飼い主双方にとって危険です。ですからぜひ引っ張り癖を直したいものですね。


引っ張り癖を直すにはしつけのし直しが必要ですが、根気強く行うことで引っ張り癖は直せます。ぜひ引っ張り癖を直して楽しいお散歩ができるようになりましょう。


《MOFMO》

特集

page top