犬は水を飲むのが下手?!犬が上手に水を飲めるように飲み方や与え方を工夫しよう | NewsCafe

犬は水を飲むのが下手?!犬が上手に水を飲めるように飲み方や与え方を工夫しよう

動物 MOFMO
 犬は水を飲むのが下手?!犬が上手に水を飲めるように飲み方や与え方を工夫しよう

犬は水を飲むのが下手?



水を飲む犬

ALEX_UGALEK/shutterstock.com



みなさんは犬が水を飲む姿を観察したことがありますか?何気なく見ている光景ではあっても、どのように水を飲んでいるのかをあまり知らない方も多いことでしょう。


犬を飼っている方であれば、愛犬が水を飲んだ後は口元がビチャビチャに濡れていたり、器の周辺に水が飛んでいたり…という経験をしているかもしれません。


猫と比較すると犬は水を飲むのが下手なように感じることがあります。犬も猫も長い舌を使って器用に水を飲んでいますが、猫は上手に水を飲むことができています。なぜでしょうか?


それは舌の使い方が異なっているからです。猫は舌先を”J”の字のようにして水につけ、素早く舌を引き上げて水を飲んでいます。一方、犬は舌を裏側に曲げて、ひしゃくのように水をすくいあげて飲んでいます。


つまり猫は水面にわずかに舌をつけるのに対し、犬は舌を水の中にどっぷりつけるため、口元がビチャビチャに濡れたり、周囲に水を飛び散らかしたりすることにつながり、水飲みが下手な動物と言われているのです。


犬は水を飲みながら呼吸をしている!


わたしたち人間は、水を飲むときは呼吸をしません。なぜなら、水を飲むたびに喉頭と喉頭蓋が機能することで気管に蓋がされ、異物が入らないよう働いているからです。


一方、犬の場合は水を飲みながらでも呼吸をすることができます。犬の喉頭は人間よりも口の奥にあるため、食物が通過するときは蓋が気管を塞いで一時的に呼吸が止まりますが、水を飲む際には喉頭の横をすり抜けてそのまま食道へと進んでいくため、喉頭蓋が気管を塞ぐよう働きかけることはありません。


そのため、犬は長時間水を飲んでも苦しくなるようなことはないのです。でも水飲みの容器を床に置いた状態で水を与えるなら、犬は首を下げた状態で水を飲まなければいけないため、気道が圧迫されてしまいます。


気道を圧迫させないためには水飲みの容器の位置を高くする工夫をし、頭を下げた状態で水を飲ませないようにしましょう。


常に頭を下げた状態で水を飲ませていると、気管が押しつぶされて空気の流れが悪くなってしまう”気管虚脱”という病気を発症する可能性もありますので、この機会に愛犬の水飲みの容器の高さを見直すことも大切です。


犬が水を飲むと苦しそうにする原因とは?



水を飲む犬

Sasa Dzambic Photography/shutterstock.com



水を飲んだ後、むせるなど苦しそうな様子を見せる犬もいます。これにはいくつかの要因が考えられますが、愛犬が水を飲んだ後で苦しそうにするなら、考えられることを取り除いてあげることはとても大切です。考えられる原因には、次のようなものが挙げられます。


水飲み容器や高さ


・ペットボトル給水器の場合
犬種によっては、水を飲むとむせやすい傾向の犬がいます。たとえばパグのような短頭種やチワワのような超小型犬の場合、もともと気道が短いため給水器で水を与えるとむせやすく、水飲み容器を床に置いて与えることが適しています。


それ以外の犬種なら、愛犬が口をつけるノズルの太さに注目し、どのくらいの水の量が出てくるのかを確認してみましょう。愛犬が水を飲んだ後むせるようなら、一度に出てくるお水の量が多い可能性があります。


またケージなどに固定している場合は、愛犬の口の位置から高すぎず低すぎずの適度な高さに設置することが大切です。そしてどれくらいの水を飲んでいるかが把握できるように、必ず透明のペットボトルを使うようにしましょう。


ペットボトル給水器の場合、ホコリやゴミなどの侵入は予防できますが、水の鮮度は時間と共に劣化していきますので、こまめに取り替えるようにしましょう。


・床に置く水飲み容器の場合
床にそのまま水飲み容器を置いているなら、頭を下げた状態で水を飲むことが苦しいことが原因です。容器の下に厚みのあるものを置くなどして工夫し、高さを出してみましょう。その際、水がこぼれないように全体の安定性に気を付けましょう。


床に置いておくとホコリやゴミが入りやすいので、最低でも1日2回は新鮮な水に取り替えてあげることが大切です。


水を一気に飲むこと・水の飲み過ぎ


犬は水を飲む際に空気も一緒に入ってしまうため、たくさんの水を一気に飲むとむせてしまうことがあります。それで愛犬が水を一気に飲んだり飲み過ぎたりしないように、水の量を小分けにして与えることができるかもしれません。


特にお散歩の後やごはんを食べた後などは、水をガブガブと一気に飲んでしまいがちですので、小分けにして水を与えてみましょう。


一方、お散歩後や食後でもないのに大量の水をガブガブと飲んでいるようなら、内臓に疾患を抱えている疑いがあります。動物病院を受診されることをおすすめします。


お水の問題


・常温の水が最適
人間だけでなく犬の場合も、冷たい水を飲むと気管支に刺激を与えてしまいます。特に犬の気管支は人間よりも温度差の刺激を受けやすいので、少し冷えているだけのお水でもむせてしまいますので、与える水の温度には注意が必要です。


飼い主さんの中には、”ぬるいお水は美味しくないのでは・・?”と思う方もいるかもしれません。でも、真夏の暑い時期でも室内であればお水の温度は高くなりません。むしろ常温なので、犬にとっては最適な温度と言えるでしょう。


・ミネラルウォーターよりも水道水
日本で犬を飼育しているなら、ミネラルウォーターよりも水道水の方が適しています。ミネラルウォーターにはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が多く含まれているため、毎日与えるなら尿路結石などの病気につながる可能性があります。


病気の疑い


上記でも触れましたが、犬が水を飲んだ後に頻繁にむせたり咳をしたりするなら、”気管虚脱”という病気の疑いがあります。


気管虚脱は気管支が変形して細くなり、呼吸をすることが難しくなってしまう病気のため、お水を飲むだけでもむせたり咳をするなどの症状があらわれます。気管を圧迫しているので苦しいと思われますので、獣医師さんに相談してみましょう。


犬の理想的な水分補給量はどれくらい?



水を飲む犬

Jaromir Chalabala/shutterstock.com



犬の体の約60%は水分で構成されていると言われています。ですから犬にとって水を飲むことはとても大切です。では1日にどれくらいの量の水を飲めばよいのでしょうか?


適切な水分補給量の計算方法について


犬が1日当たりに必要とする理想的な水分補給量は個体の大きさによって異なってくるため、計算方法が存在しています。


それは「体重の0.75乗×132」という計算式です。体重の0.75乗は、体重を3回かけて√を2回押して算出します。たとえば体重が5の犬の場合、「5×5×5=125√√×132」という計算式が成立し、441mlとなります。


あくまでも理想の水分補給量ですので、必ずしもこの量を飲まなければいけないというわけではありませんが、その量を目安として愛犬に水を与えることができるでしょう。


新鮮な水が常に飲めるような環境を提供しよう!


上記でもみたように、犬の体の半分以上は水で占めています。ですから水はこまめに取り替え、新鮮な状態の水がいつでも飲めるようにしてあげることはとても大切です。もし水を放置したままにしておくなら、ホコリやゴミが入って雑菌が繁殖し、不衛生な状態の水となってしまいます。


犬もわたしたち人間のように、自分が水を飲みたいときに水を飲むものです。愛犬がどのタイミングで水を飲みたくなるのかは分かりませんので、いつでも新鮮な水が飲めるようにしましょう。


犬が水を飲むことの重要性



水を飲む犬

MaraZe/shutterstock.com



すべての生物にとって”水”は生きていくために欠かすことができません。しかし水は生命を維持する目的以外にも、身体や心の健康をサポートする働きもしています。どのようにでしょうか?


口の中をキレイにする


犬は歯磨きをすることができないので、食べカスは口の中に蓄積され、歯や歯茎に付着して歯石になります。


一度歯石になってしまうと、それを除去するためには麻酔による歯石除去手術が必要となるため、普段からケアをすることが必要ですが、犬は水を飲むことで口に残った食べカスを洗い流すことができます。


つまり犬にとって水を飲むことはうがいの役割ともなり、結果として健康維持につながるのです。


心の安定をサポートする


水を飲むことは食べる、飲む、運動する、排泄をするなどの本能的な生理的欲求のひとつです。これらの欲求が十分に満たされていないと、身体的また精神的に大きなストレスやダメージを与えます。


ですから愛犬が水を飲みたい!と思ったときに、新鮮な水が飲めるような環境を常に提供することはとても大切です。もし水を飲むという欲求を満たすことができないなら、過度のストレスを感じ、無駄吠えをしたり噛んだりなどの問題行動を招くことにつながります。


犬専用の水飲み容器の種類と特徴



水飲み器

Africa Studio/shutterstock.com



犬専用の水飲み容器には器型、ノズル型、循環式、ウォーターディスペンサーなどさまざま形状タイプがあります。それぞれの特徴やメリットとデメリットをみていきましょう。


器型タイプ


器型タイプは定番の水飲み容器とも言える水飲み容器です。器の下に滑り止めが付いているタイプや台が一緒にセットになっているタイプなど、バリエーションに富んでいます。


器型タイプは一度に多くの水を飲むことができるので、お口の中の食べカスをキレイに取り除くことができるというメリットがあります。また、思いっきり水が飲めるので、精神的な欲求をすぐに満たすことができるのも魅力となっています。


そして何よりも、容器型タイプはお手頃価格で販売されているので、気軽に購入することが可能です。ただし器によっては倒れやすいものもあり、水がこぼれる可能性があるというデメリットもあります。


ノズル型タイプ


ノズル型タイプは、ゲージや専用の台に水飲み専用のボトルを設置してい使う水飲み容器です。犬がノズルを舐めることで、少しずつ水が飲めるようになっています。


ノズル型タイプの水飲み容器は、水がこぼれる心配はほとんどありません。また容器型タイプとは違い空気に触れないので、ホコリやゴミが侵入することなく、清潔な状態を維持することが可能です。


ただし1度に出る水の量が少ないため、十分に満足するまで水を飲むためには、ほかの給水器で水を飲むよりも時間を必要とします。また、お口の中の食べカスをキレイに取り除くことも難しいというデメリットがあります。


循環式タイプ


循環式タイプの水飲み容器は、あらかじめタンクに水を入れておくことで自動的に循環して浄水してくれる水飲み容器です。


水の循環と浄水を自動でしてくれるので、常にキレイな水を飲むことが可能です。また1日1回水を取り替えるだけなので、お手入れがラクというメリットもあります。


しかし本体価格や定期的なフィルター交換が必要なため、コストがかかるというデメリットや、サイズが大きいこと、常に電気を入れておくなども購入前に考慮する必要があります。


ウォーターディスペンサー型タイプ


ウォーターディスペンサー型タイプは、ボトルに水を入れて逆さまに設置するだけで、一定の水の量が出てくるようになっています。


容器型タイプのように水をガブガブと飲むことができるので、欲求を十分に満たすことができます。しかし大型犬の場合は大きなボトルが必要となるので、ある程度のスペースが必要です。


まとめ



水を飲ませてもらう犬

Studio MARMILADE/shutterstock.com



犬が水を飲むことが下手な理由と、水の飲み方や与え方などについてみてきましたが、いかがでしたか?


犬にとって水は生きていく上で欠かせないものです。いつでも新鮮で美味しい水が飲めるように、愛犬に合った水飲み容器を選び、こまめに取り替えることで生理的欲求を満たしてあげましょう。


愛犬の健康や精神的サポートは、飼い主さんがどの程度水に関心を払っているかにかかっています。ぜひこれからも愛犬のために美味しいお水を提供してあげてくださいね。


《MOFMO》

特集

page top