「執行猶予中だから…」“いい子”に努めたキリオス、ついにラケット破壊!  | NewsCafe

「執行猶予中だから…」“いい子”に努めたキリオス、ついにラケット破壊! 

スポーツ AbemaTIMES/スポーツ
「執行猶予中だから…」“いい子”に努めたキリオス、ついにラケット破壊! 


 ATPツアー(男子プロテニス協会)が主催する国別対抗戦『ATP カップ』の盛り上がりは今、最高潮だ。何しろ地元オーストラリアが勝ち進んでいる。ベスト4入りをかけたイギリスとの準々決勝。グランドスラム大会を自国で開催する伝統国同士の対決は、凄まじいバトルとなった。

 シングルスで星を分け、オーストラリアのレイトン・ヒューイット・キャプテンが勝負を託したのはシングルスを戦ったアレックス・デミノーとニック・キリオス。相手はダブルス・スペシャリストのジョー・ソールズベリーとジェイミー・マレーだ。

 オーストラリアは先にブレークしていた第1セットを落とし、第2セットもブレークアップで迎えた第5ゲームをキリオスのサーブでブレークバックされる。このもどかしい展開でついにキリオスのフラストレーションが爆発。ラケットを見るも無残な姿に破壊してしまった。

 今大会では、テニス界一の問題児ともいえるキリオスの“改心”ぶりが話題だった。グループステージでステファノス・チチパスを激闘の末に破ったあとのオンコート・インタビューでそのことに触れられると、「今は執行猶予中だからね。『いい子』でいようとがんばっているんだ。とりあえずがんばってるよ」とキリオス。「執行猶予中」とは、度重なる違反行為の末に昨年9月に受けた処分のことで、6カ月の間に新たな違反行為をおかせば16週間の出場停止と2万5000ドルの罰金処分が執行される。

 崖っぷちに立たされたキリオスだが、このラケット破壊を最後に再び「いい子」を取り戻してペナルティには至らず。10ポイント・マッチタイブレーク18-16という凄まじい戦いに末に勝利をもぎ取った。

「これまで数えきれないほどの試合をしてきて、緊迫した場面になればなるほど自分のレベルが上がることはわかっているから」

 マッチポイントが両国の間を行き来したマッチタイブレークで冷静さを失わなかった理由を、そう説明したキリオス。チーム戦を愛する性格も無関係ではないだろう。かつて日本でも開催されたIPTL(インターナショナル・プレミア・テニス・リーグ)は各国の男女の選手が入り交じったチーム構成のエキシビション大会だったが、「このイベントだけを1年間楽しみにしている」とまで話し、ヨーロッパ選抜と世界選抜のチームが対戦する『レーバーカップ』では勝負どころでロジャー・フェデラーとの大接戦に敗れて泣いた。

 ATPカップ初代チャンピオンの座を狙って、個人戦よりもはるかに懸命なキリオスがこの先もまだまだ熱いドラマを見せてくれるに違いない。

文/山口奈緒美

《AbemaTIMES》

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