「ブス」という言葉はメディアから無くすべきか?小島慶子氏とウーマン村本が真剣討論 | NewsCafe

「ブス」という言葉はメディアから無くすべきか?小島慶子氏とウーマン村本が真剣討論

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「ブス」という言葉はメディアから無くすべきか?小島慶子氏とウーマン村本が真剣討論

 25日放送のAbemaTV『AbemaPrime』で番組レギュラーを卒業したウーマンラッシュアワーの村本大輔が、お笑いにおける女性と言葉の問題について、小島慶子氏と話し合った。小島氏の意見に大筋では合意している様子の村本だったが、「公園の遊具を全部なくしてしまえということに繋がる気がする」「違う違う」と、言葉をめぐる問題について、二人の間には意見の対立も残ったようだった。


村本:よく女芸人がブスだと言われたり、自分でブスだと言って笑いをとったりしているが、それについて小島さんが"そういう言い方は止めた方がいい"という記事を読んだ。僕は芸人なので色々な言葉があったほうがいいと思っているし、言葉はあくまで"着ぐるみ"というか、コスプレみたいなものかなと思っている。例えば「きちがい」という言葉は使っちゃいけないものになったが、今は「サイコパス」という言葉ができて、それが当たり前に、キャッチーに使われている。でも「サイコパス」という言葉がネガティブなイメージを帯び始めると、徐々に使うなというふうになって、また違う言葉が生まれてくると思う。だから言葉をなくしたとしても、悪意は違う言葉を着て生き返ると思う。


小島:その言葉がどのような意味を込めて使われているのか、どのような場面で、誰が誰に対して使うのかということによって、人を傷つける言葉にもなるし差別する言葉にもなる。特に使うべきではないと言われているような言葉は、特定の人たちを貶めて、社会的に烙印を押してきたような言葉なので、放送業界の自主規制の対象となっている。「ルッキズム」といって、特に女性は容姿で価値を判断されてしまうことが多く、「ブス」という言葉は、容姿が優れていないとか、容姿が多くの人の人気を得るタイプではない人に対して、蔑みとか揶揄とか、馬鹿にしたり、傷つけたりする目的で使われてきた言葉。辞書でブスという言葉をひくと「容姿が優れない女性に対する侮辱の言葉」とはっきり書いてあるし、毒物とか、忌み嫌われるという意味もある。それに対し、容姿だけが価値ではないから、そういうのは止めましょうという流れがある。


村本:女性芸人が自分で好んで使っていてもダメ?


小島:その人はいいかもしれないが、構造的に見れば女性が自分の容姿を優れていないことを自虐にして、笑いにして消費されてきたということについては、もう違う見方をしてもいいんじゃないかと思う。


村本:にゃんこスターのアンゴラ村長が他の芸人にブスだと言われて「変えられないもので笑いを取るなんて古くないですか?」と返したらしい。まさに小島さんの言っていた、変えられないものに対してレッテル貼りをするということに通じる。


小島:そういうのを面白いと思わないだけでなく、差別的だと考えている人も増えているということ。

村本:ただ、ブスという言葉を辞書を引いて使っているわけじゃない。相手を貶めるという言葉じゃなく、コミュニケーションとして使う感じもする。


小島:でも、褒める時、リスペクトするときには使わない言葉。


村本:冗談で男女二人がいちゃいちゃしているときには使うこともある。


小島:当人同士の信頼関係があったとしても、テレビなどはある種のコミュニケーションのモデルになってしまうし、女性に対する差別的な発言だと捉えられてしまうことがある。


村本:ダウンタウンの松本さんが、指原莉乃さんに「得意の身体を使って」と発言して炎上したとき、関係性があるからいいじゃないかという意見もあったが、それをテレビを通してしまうことで、モデルになってしまうと。


小島:当人同士がよかったとしても、テレビって広かれた広場なので。「態度のモデル」とも言われているが、どういう態度を取るのがイケてるのか、ということを人はテレビで学習してしまう。誰かがブスと言った時に笑うとか、容姿に特徴がある人を面白がる様子を見た人が学習してしまう。

村本:世の中のあらゆるものが見方ひとつで悪いものに映る。例えば会田誠さんの作品がセクハラだと指摘されたが、教材以外のものから学ぶのが、テレビであり世間であって。なぜこれが笑いになるのか、隣の人が教えていくというのがいいのではないか。そうでないと全部なくしていくことになる。


小島:なくすのではなく、少なくともテレビに出る人たちがそういうものだということを理解して出ることで、より豊かな表現になると思う。ちゃんとしなさいという杓子定規なものではなく、ここでなされるコミュニケーションが一つのモデルになるということ。例えば村本さんと「小島さんブスですね」「ブスじゃないわ!」みたいなやりとりをして笑いが起きて、その場は成立していたとする。でも、それを見ていた人が「これがイケてるやりとりか」と思って、テレビの本番と違って終わりがない職場や学校でやったら、いじめやハラスメントになるんだと思う。画面の中ではショーとして成立しているけれど、いじりがいじめに変換されるといことを、テレビやメディアに出る側、作る側は知っておいたほうが、豊かでみんながハッピーになるものを作れると思う。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)


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