バラエティー番組に“ブスいじり”は必要か? 女芸人の本音「もし芸人じゃなかったら…」 | NewsCafe

バラエティー番組に“ブスいじり”は必要か? 女芸人の本音「もし芸人じゃなかったら…」

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バラエティー番組に“ブスいじり”は必要か? 女芸人の本音「もし芸人じゃなかったら…」

 2018年12月、ドラマ『ちょうどいいブスのススメ』が『人生が楽しくなる幸せの法則』としてタイトルを改めることが発表された。ドラマ化が発表された際、SNSで「ちょうどいいブスとは何事か」と炎上した同作。今、テレビ業界において「ブス」という言葉の認識が変わり始めている。


 SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース』(AbemaTV/アベマTV※毎週土曜23時から放送中)では「ブスという呪い」をテーマにリアルな経験をした女性たちが胸の内を語った。

(▲芸人の八幡カオル)

 芸人の八幡カオルは「私は、同じ芸人から『ブスって言いやすい』って言われる。ブスって言ってもいいブス、みたいな」と話す。それを聞いた、お笑いコンビ・たんぽぽの白鳥久美子は「わかる。いじっていいブスと、いじっちゃいけないブスがある」と同意。


 いじっていいブスとそうじゃない人の違いについて、白鳥は「おそらく、女の子自身に“ブスの自覚”があるかないか。あと、本当にブスすぎるといじめになるから言えないっていうラインがあるみたい。芸人の中では、そのあたりをちゃんと線引きしてやっているけれど、これが一般社会や学校で同じことをされると、傷つく子が増える。同じことじゃないんだよって思ってほしい」と語った。


 ひとりの女性が“ブスいじり”を引き受けることで、その場の空気が和やかになるというゲストの話に、番組MCのSHELLYは「それは、ものすごくコミュニケーション能力が低い。ひとり傷つく人間を作らないと、みんなで楽しくできない場って……」と戸惑いを隠せない。


 「結果的に(ブスいじりを)請け負い慣れてしまって、開き直ってくれているからみんなが笑顔っぽくなっているだけ。でも、最初は絶対笑顔じゃない。だって、もらったもの(容姿)で生きているだけ。『この人は(ブスだと)いじっていい』『いじっちゃいけない』って、誰が決めているの?」と熱く訴えるSHELLY。

(▲番組MCのSHELLY)

 さらに、SHELLYは「ブスいじりだけじゃなくて、デブいじりだったり、こういう女性はバカみたいな価値観だったり、女性に対するたくさんの偏見が受け入れられてしまった結果、『いじってもOK』みたいな空気になってしまった。受け入れない女性が『空気が読めない』みたいになってしまっている」と分析。SHELLYの話を白鳥は「そっかぁ、洗脳されすぎちゃって……」と真剣な表情で聞く。


 さらに、“ブスはバラエティー番組の場における必要な役割”と考える女性芸人たちに、著書『「ぼっち」の歩き方』などを執筆したコラムニストの朝井麻由美さんは「役割を考えたらすごい葛藤があるのでは?」と質問。

(▲お笑いコンビ・たんぽぽの白鳥久美子)

 白鳥は「逆に楽になってしまった。みんな(ブスと)言ってくれる。でも、まず『私、自分がブスなんて言いました?』みたいな。自分から何も言っていないのに、(初対面の人に)『会ったらかわいい』って言われると、『いやあんたが勝手にブスだって思っていただけじゃん』って。芸人になってから『ブスだ』って言ってくれるから、居心地がよくなっちゃって……。ブスというポジションを作ったから、生きやすくなったというのはある」と説明した。


 一方、八幡も「芸人になって“キング・オブ・ブス”ってあだ名をつけられた。でも、それは芸人がイジってつけた名前で、逆に吹っ切れるというか。これがもし芸人じゃなかったら、『薄々ブスだな』って思いながら一般人として生きるのもどうかなって……」と明かした。


 SHELLYは「にゃんこスターのアンゴラ村長さんが、バラエティー番組で『ブスのくせに』と言われたときとかに『人が変えられないことをいじる笑いって古くないですか?』と言っていた。たしかに、今すごく難しいと思うんですよね」と、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)で放送後、話題になったにゃんこスター・アンゴラ村長が発した言葉に言及。


 続けて、SHELLYは「どういう風にその問題と立ち向かって、どのように変えていくのが課題。でも、その課題を面倒くさがって『しょうがない、しょうがない。これが現実だから』って考えるのは、すごく面倒くさがり屋だなと思ってしまう」と意見。

(▲女性メディア『ウートピ』編集長の鈴木円香さん)

 女性メディア『ウートピ』編集長の鈴木円香さんは「『自分は(ブスと言われても)いい』という人もいるけど、そのやりとりを気持ち悪いと思って見ている人もいるかもしれない。以前、タレントの小島慶子さんが『“自分はブスだから”って言って、自分でブスいじりする人を隣で見ていることが苦痛。“美人には分からないでしょ?”と言われるのも苦痛』と言っていた。自分は(ブスと言われて)良くても、周りでそれを見るのが嫌だと思う人もいる」と第三者目線で語った。


 ブスというワードに対して、意識が変わりつつあるテレビ業界。2018年12月には、もともと『ちょうどいいブスのススメ』というタイトルだったドラマに苦情が殺到し、『人生が楽しくなる幸せの法則』に変更された。


 この件に「カフェオリオン」のオーナーであるフジコさんは「私、Twitterが好きで。本を出させてもらったのも、Twitterで自分のブスをネタにしたことがきっかけ。ネタにしたって言ったらおかしいですが『ブスが美人に憧れて、人生が楽しくなったよ』っていう漫画を描いて、本を出させてもらった」と漫画がヒットしたきっかけを紹介。

(▲「美人は性格が悪い」って本当!? ブスが美人に憧れて人生が変わった話。』の著者・フジコさん)

 「ブスという言葉に、自分でも思っていなかったほど、過剰かなと思うくらいの反応がきた。今まで普通にブスと言われてきたので、ブスという言葉は当たり前に使っていいものだと思ってた。でも、ブスという言葉自体、世の中に出してはいけない言葉になってきてるんだな、と。ネットの反応を見て思いました」と話すフジコさん。


 Twitterで話題を集めたフジコさんの『「美人は性格が悪い」って本当!? ブスが美人に憧れて人生が変わった話。』(大和出版)は、フジコさんが過去ずっとブスって言われていた時代の話だという。


 「以前、私は今よりも20kg以上太っていて、心身ともにドブスだった。今でも恵まれた容姿だとは思っていないですが(当時の性格について)綺麗なモデルさんを見たら『こいつ絶対性格悪いわ』とか、電車に綺麗なお姉さんが隣に座ったら『私がブスやから私を引き立て役にしたくて隣に座ったに違いない』って思っていた」と過去を振り返るフジコさん。


 「一時期、40kg台前半ぐらいまで瘦せました。そのときに、ちょっと調子に乗っちゃったんですよ。今までずっと『ブスだ』『デブだ』って言われ続けていたのが、お化粧をしてすごくスリムになって、一気に周りが優しくなった。毎週合コンにも呼ばれるし、今まで私が視界に入っていなかったかのような人が『フジコちゃん、フジコちゃん』って言ってきた」と減量とメイクによって周囲の対応が変わったという。しかし、その後、フジコさんは大きな反省をすることになる。


 フジコさんは「それで、ちょっと調子に乗って、今度は自分が美人になったって思い込んでしまって、反対に他を見下し始めてしまったんです。それである日、ふと『これは私が昔に嫌っていた美人ってやつだ』って気づいた」と反省。「今は中間のちょうどいい感じになりました」と微笑んだ。


(C)AbemaTV

(AbemaTV『Wの悲喜劇』より)


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