リオ五輪がまもなく開幕する。弊媒体も初めて、オリンピック取材を敢行している。ここに来るまでには紆余曲折があった。まず、以前もお伝えした通り、webメディアには取材の規制が厳しく存在する。業界にもよろうが、スポーツ関連でいくと、メディアが主催しているイベントも多い。例えば夏の甲子園、春の甲子園、東京マラソン、高校サッカーなど。大規模なスポーツイベントでは、主催側にメディアの資本が入っていることが多く、中立なスポーツジャーナリズムというものはなかなか存在することは難しい。これに関しては、日本国内でもっとも価値のあるスポーツコンテンツ、プロ野球の成り立ちが新聞社のベースにあることも大きく影響しているだろう。歴史的にもメディアとの連動でスポーツ文化が醸成されていることは事実であり、メディアとともに文化が育まれること自体は自然。むしろメディアとスポーツのタッグは当然の帰着でもある。権利の関係もあり、メディアが投資をしながらブランドを育てることもビジネス的には当然だ。問題は、次の時代や新たな参入を拒むかのごとき垣根が存在することだ。