倫理的に問題のあった「人体実験」の現実… | NewsCafe

倫理的に問題のあった「人体実験」の現実…

海外 ニュース

29日、米大統領委員会の調査で1940年代に米国が中米グアテマラで性感染症の治療をめぐる「人体実験」を行い、少なくとも83人が死亡したと発表された。実験は46年から48年にかけ、当時は新薬だった抗生物質ペニシリンの効果を調べる目的で約5500人に行われ、このうち1300人が性病に感染。売春婦を梅毒や淋病に感染させ、兵士や刑務所の受刑者らと性交させるなどして実験を行った。実験対象者には精神病患者も含まれ、実験に関する事前説明はなく、同意も取っていなかったという。このように、歴史上において倫理的に問題がある「人体実験」が行われたことは少なくない。

【九州大学生体解剖事件】
1945年に福岡県福岡市の九州帝国大学(現在の九州大学)医学部の敷地内において、米軍捕虜に対する回復の可能性への考慮が極めて低い水準での生体解剖実験が行われた事件。

【スタンフォード監獄実験】
米国のスタンフォード大学で行われた、心理学の実験。心理学者フィリップ・ジンバルドーの指導の下に、刑務所を舞台にして、普通の人が特殊な肩書きや地位を与えられると、その役割に合わせて行動してしまう事を証明しようとした実験が行われた。途中、問題が生じ実験は6日間で中止された。

【MKウルトラ計画】
米国CIA科学技術本部が極秘裏に実施していた洗脳実験のコードネーム。米加両国の国民を被験者として、1950年代初頭から少なくとも1960年代末まで行われていたとされる。1973年に時のCIA長官リチャード・ヘルムズが関連文書の破棄を命じたものの、辛うじて残されていた数枚の文書が1975年、アメリカ連邦議会において初公開された。

医学的技術の開発には、動物を使った研究も行われるが、動物では人間と異なる部分も多く、人体を直接研究することが不可欠なのが現状である。しかし、歴史的上の実験では奴隷や死刑囚、知的障害者、貧困者らが対象となるなど人命の尊さが軽視されていたことも事実だ。いかなる理由であっても人体実験を無条件で許容することはあってはならないという意見が多い。
《NewsCafe》
page top