日本の裏側で異常事態 | NewsCafe

日本の裏側で異常事態

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なでしこジャパンの快挙に沸いた日本列島。この1週間はまさになでしこ一色に染められていた。そんな日本の盛り上がりをよそに、南米大陸では異常事態が発生していた。世界で最も古い歴史を誇る南米大陸王者を決めるコパアメリカで優勝候補筆頭のブラジル、アルゼンチンの両チームがベスト8で姿を消してしまった。

開催国であるアルゼンチンは18年ぶりの国際タイトル獲得に向け国民の熱気は最高潮に達していた。が、リオネル・メッシに依存したアルゼンチンはグループリーグで予想外の苦戦を強いられ決勝トーナメントでウルグアイに敗れることになった。

一方のブラジルは自国開催の14年ワールドカップをにらんだ若手を多く招集。その代表格が今や欧州中で注目の的となっているネイマールだったが、こちらも決勝トーナメントでパラグアイに敗れた。

ベスト4に残っているのはウルグアイ、ペルー、パラグアイ、ベネズエラの4カ国。いったい誰がこのような結果を予想しただろうか。ウルグアイ、パラグアイについては南アフリカ大会での実績から2強の最も警戒する相手であったことは間違いない。しかしペルー、ベネズエラに関しては本当にダークホースが上がってきたような驚きしかない。

アルゼンチンは今後どのようなチームを作っていくのか?世界でも屈指の実力者をそろえているのにチームが機能しないのはあまりに残念だ。今回の結果を踏まえバティスタ監督の解任騒動も加速すると見られるが、続投する前提で意見を述べたい。

まず本当にリオネル・メッシを中心としたチーム構成を考えるならば、理想としているバルセロナスタイルは辞めたほうがいい。あれだけのサッカーを実践するには時間が必要であるし短期間しか集まることのない代表では厳しい。今のスター選手だらけのアルゼンチンを見ていると1990年のワールドカップでのユーゴスラビア代表を思い出す。

当時のユーゴスラビア代表は複雑な民族問題から各民族のスター選手の出場を迫るメディアとオシムが対立。グループリーグ初戦で機能しないことを分かっていながらスター選手を起用。そして試合に敗れサッカーはバランスが重要だと言うことを示した。

今のアルゼンチンにはセリエA・パレルモに所属するパストーレがいる。グループリーグでもパストーレが入ればもっと楽に攻撃を組み立てられたはず。彼ほどのクオリティを持った選手がメッシ中心のチームの犠牲になるのは納得がいかない。とはいえアルゼンチン、ブラジルの双方にとっては今回の大会がいいカンフル剤になった可能性は高い。互いに最大目標は2014ワールドカップ。2強の本当の実力はまだまだこんなものではない。
《NewsCafeコラム》
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