児童の7割が死亡・不明の宮城・大川小、落ち度はどこにあったのか? | NewsCafe

児童の7割が死亡・不明の宮城・大川小、落ち度はどこにあったのか?

社会 ニュース
東日本大震災の津波によって児童の7割にあたる74人が死亡・行方不明となった宮城県の大川小学校。6月5日には震災後2回目の保護者説明会を開いた。NewsCafeが6月5日に配信した記事によると、津波が到達したのは地震から50分後で、避難を開始したのは地震から40分後だったことが調査で明らかになったという。

誰もが予測できなかった規模の津波来襲に対し、NewsCafeでは多くの児童や教師が亡くなったことへの責任追及や原因究明をすべきかどうか、賛否のコメントが寄せられている。以下でいくつかのコメントを紹介したい。

◆原因究明はしっかりやるべき。やっぱり学校側にも落ち度はあったと思う。
避難訓練は、自然に体が動くようにしつこくやるべきだし、先生方はいろんな状況をシュミレートして、こういう場合はどう行動するのか、っていうことを情報交換しておくべき。(今のカリキュラムが時間いっぱいで大変なのは存じておりますが…)
でも、原因究明=責任追及じゃあない。別に学校を責めたくて状況検分をしろって言うんじゃない。なんかそこをごっちゃにする人が多すぎる。保護者以外は学校を責める権利はない。でも、だからといって「誰も悪くなかった、仕方なかった」じゃ、亡くなった多数の方に申し訳なさすぎる。[女性・20代・学生]

◆すべて結果論だと思う。誰もが、あんな津波が来るなんて思わなかった。先生も、児童を助けたかったはず。だからと言って、保護者の気持ちは納得いくはずがない。児童も先生も保護者も、みんなが被害者だ。誰も悪くないと思いたい。[女性・30代・会社員]

◆避難の遅れを教職員の人災にするのは安易。震度7で地盤が緩んでいる山に逃げて、そこで崖崩れに生徒が巻き込まれれば、また人災ですか?ましてや、山に逃げてから点呼しろだのは論外!クレーマー的な意見です。学校は1人も欠けずに行動するが大前提。地震の前に、何人があれ程の津波を予測出来た?保護者の方が責めなくなるのは分かりますが、赤の他人が結果論でどうこう責めるのはチャンチャラ可笑しい![男性・30代・会社員]

◆きっと当事者の親御さんは、何と説明をされても受け入れる事が出来ないと思います。「あの時、こうしておけば良かった」というのは、あくまでも結果論にしか過ぎません。どんなに誰かを責めて悔いても、過ぎてしまった時間を取り戻す事は出来ません。子を亡くした気持ち、未だに行方が分からない痛みは、その親にしか分かりません。でも、これだけは言える事は…「誰も悪くない」という事です。みんな、被害者であり犠牲者なんです。[女性・30代・主婦]

◆第2回保護者説明会がありましたが、謝罪がなかった事に一層の怒りが込み上げたと話していた保護者もいたようです。保護者としては学校側の責任にしたい。けど地震や津波は誰にも止められない。謝罪でもしようものなら全て学校側の責任にされる。さて保護者は謝罪があれば諦めもつくのか?いやいや、更に学校側を攻め立てるよね。もし、迅速かつ正確な避難誘導があれば全員無事だったのでしょうか?水掛け論です。亡くなった児童の成仏を願います。[女性・40代・会社員]

◆教室なり校庭なりで地震をやり過ごして落ち着くまでがまあ5分。生徒児童の点呼、異状の有無の確認、教師間の指示連絡、近隣の道路等被害状況の確認。最終的に行動の決定と避難後の指示連絡の徹底。その時やることは山と有る。そして1人も残さずまとまって避難。団体であればあるほど動き始めるには時間がかかってしまう。これ以上急がせれば必ずとり残される者が一定数生じる事になる。だからと言って逃げられる者から自己責任で付き添いも付けずに出す訳にも行かない。時間との競争である津波避難はどうあるべきなのか、学校が高台に有るのが一番なんだけど難しい所だな。[男性・30代・その他]

◆大地震の後の大津波なんて、歴史上初めてじゃなかったんだろうに。それを活かせなかった、あるいは、甘く見ていた校長をはじめとする学校職員は、やはり、危機管理能力がなかった、と言わざるをえません。本当に、悲しい出来事です。[女性・40代・公務員]

◆津波急襲まで30分もグランドにとどまっていたことが被害を拡大させた。この事は生存した生徒のインタビューでも明らか。学校側の避難誘導に問題有り。[女性・20代・会社員]

◆先月東北へ出張した際、松島~多賀城エリア海岸沿いを視察。多くの友人達と再会。数分間違いで皆さん津波から助かった。生死を分けたのは個人の判断力、行動力でした。でも授業中の児童達にその判断力はない。 やはり引率する教師の判断力が足りなかったと思う。非難するつもりはないが、判断力が足りない教師による人災に近い。東北友人達はそう口を揃えた。本来は余裕で全員助かったと。亡くなった児童達がかわいそう。心よりご冥福をお祈りします。[男性・40代・会社員]

「備えあれば憂いなし」とはよくいうが、そんな"備え"をほとんど無力化してしまった大震災の被害を受け止めるのは難しい。あなたなら、どう思いますか。
《NewsCafe》
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