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どうなる!?コパアメリカ

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東日本大震災の影響により一旦は出場辞退を表明したサッカー日本代表の南米選手権参加。ここに来てJFA(日本サッカー協会)は海外組15人の召集を条件に大会に参加する意思を示した。すでにJリーグ側とも話し合いは行われており各クラブの主力は召集しないという決定がなされている。

ここで改めて南米選手権参加の意義を考えてみたい。この大会の最大の目的は南米チャンピオンになることでなく2014年にブラジルで行われるワールドカップ本大会を見据えたチーム強化が最大の目的だ。主力選手が揃わないなら出場する意味は無いなどとする声もあるが現時点で代表当落選の選手や海外でプレーする無名の選手にとってはまたとないチャンスとなる。

あまり知られていないが現在欧州の2部リーグ以上に所属する日本人選手は14カ国で28名。3部リーグ以上を含めると40人を超える選手が欧州でプレーしている。さらには北米、中南米でも20人近くがプレーしており「海外組」という言葉で括るなら60人以上の日本人選手が存在する。小倉会長によるとこのうち欧州でプレーする22人が視察の対象になるという。

例えばハンガリー1部リーグのBFCシオーフォクでプレーする本間和生は上背はないがゴールへの嗅覚に優れたストライカータイプのFWだ。02年にセルビア1部のFKマチュヴァ・シャバツで欧州でのキャリアをスタートさせた本間は04年にハンガリーに戦いの場を移し実に8年もの間「欧州組」として奮闘している。エストニアでプレーする和久井秀俊はこれまでにオーストリア、ベラルーシ、チェコ、スロベニアの東欧諸国をいくつも渡り歩いている苦労人だ。

これらの選手は世間で知られている「海外組」とはリーグのレベルも個々の能力も差はあるかもしれない。ただし海外で身につけているであろうメンタリティや様々な国籍の選手との対戦経験はJリーグの選手にないものである。レベルの高い環境でプレーすれば一気に素質を開花させる選手がいてもおかしくない。Jリーグの主力選手が召集できないとしても、これら未知の新戦力発掘となった場合日本サッカー界全体で考えるとプラスになることの方が多いのではないだろうか。日本協会とザッケローニ監督には22人といわずこの際全ての海外組をリストアップしてほしい。思わぬ"掘り出し物"が見つかる可能性は大だ。
《NewsCafeコラム》
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