[第15回]恋愛がうまくいかない理由(前編)ある女優の自殺をきっかけに… | NewsCafe

[第15回]恋愛がうまくいかない理由(前編)ある女優の自殺をきっかけに…

社会 ニュース
AV監督の二村ヒトシさんが「恋とセックスで幸せになる秘密」(イーストプレス)を上梓しました。

女性向けの恋愛指南本です。

二村さんにとっては、前著「すべてはモテるためである」(KKロングセラーズ、のちに、幻冬舎で「モテるための哲学」と改題して文庫化)に続く2冊目の著書です。



二村監督との出会いは、私が新宿・歌舞伎町でオーナーをしているバーに来たことです。

バーは、曜日によってバーテンが違うのですが、ある曜日のバーテンと二村さんが知り合いでした。

当時は顔見知り程度でしたが、あることがきっかけで二村さんと話すようになります。



そのきっかけとは、あるAV女優の自殺でした。

私が自殺問題を取材していることを知っていた二村さんは、私に連絡を取り、当時の二村さんの悩みについて話しを聞きました。



「助けを求められたのに、何もできなかった」



それが当時の二村さんの最大の苦悩でした。

目の前で苦しんでいる人がいるのに、サポートができない。しかも、女優というのは見られることが仕事です。

見られるということは、見る側にとって、「都合のよい」キャラクターを演じることになります。

反面、「本当の自分」を隠さざるを得ない部分が出てきます。AV女優ともなれば見られる範囲は広がります。

そんな「自意識」の悩みは常にありますから、女優をしているだけでも、メンタルヘルスのバランスについて気を遣うものです。

なおかつ、プライベートの悩みが重なれば、バランスを保つほうが苦しくなるのです。



このころ、私が二村さんとよく話していたのは、「他人に依存することはなにか?」「悩みを抱えた人の話を聞く自分って何なのか?」「他人を一定の方向にコントロールしたい欲求とは?」といったことでした。

そして、様々な話をしていくことになります。



二村さんはAVの世界だけでなく、サブカルチャー全般についても言及する人です。

特撮ものやマンガに関する評論もできます。そのため、AV女優だけでなく、サブカルチャーの世界での出会いも多いのです。



そこで、二村さんは、女性であるために苦労し、悩んでいる人たち、特に恋愛の場面で、うまくいかない女性たちを見てきています。

そのため、数年前から、女性向けの恋愛指南本を書こうとしていました。ようやく出版されたことになります。(続く)
《NewsCafeコラム》
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